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カーボン・オフセットの現場に潜入する

冷蔵庫の扉から森の世界へ ~株式会社ソリッドアライアンスの「Fridgeezoo」~

冷蔵庫の扉から森の世界へ

全国で取り組まれているカーボン・オフセットの取組をご紹介する「プロジェクト潜入企画」。
それぞれのプロジェクトをのぞいてみると、取り組んでいる人々の熱い想いやさまざまな“声”が聞こえてきます。
今回潜入するのは、東京都中央区にある株式会社ソリッドアライアンスです。企画部デザイナーの小野暁海さんに、ある商品についてお聞きすることになりました。
どのようなお話が聞けるのでしょうか。行ってみましょう!

遊び心のつまった冷蔵庫専用おもちゃ

テーブルの上にさりげなく置かれていたものこそ、今回の主役となる「Fridgeezoo(フリッジィズー)」。なんとも愛らしい手のひらサイズのガジェットです。シロクマやセイウチ、ペンギン、アザラシなど、いろいろなキャラクターが並んでいました。

遊び心のつまった冷蔵庫専用おもちゃ

この「Fridgeezoo」は、冷蔵庫に入れて使う、まったく新しいタイプのガジェットだそう。
「これを冷蔵庫の中にポンと入れておくだけでいいんです。扉を開けたときに、キャラクターがしゃべるんですよ」
そう話してくれたのが、このアイテムを企画したデザイナーの小野暁海さんです。
キャラクターが、しゃべる!?
実際にその声を聞かせていただくと……。
「今日もごくろうさま~」
「元気?」
「こんにちは」
いろいろな声で話しかけてくれるのです!

「地球の温暖化や環境汚染によって住むところを奪われた動物たちが、冷蔵庫に逃げてきた、というストーリーなんです。暑いところが苦手な動物たちが、毎日顔を合わせる人間に向けて話しかけます」(小野さん)

収録されているボイスはキャラクターによってさまざまで、話しかけるセリフにもバリエーションがあるのだとか。

扉を開けてすぐに話しかける「こんにちは」などの挨拶や、開けてから約5秒後に「元気?」などと問いかけるフレーズ 、約15秒後に「開け過ぎじゃない?」などと冷蔵庫を長く開けていることを知らせるフレーズと、3段階に分けられているといいます。

2010年6月の発売以来、注目を集めている「Fridgeezoo」。新聞やテレビで紹介されたことをきっかけに、口コミで広まっていきました。
小野さんは元々、子どもや一人暮らしをしている20~30代の人に喜んでもらえたらとイメージしていたそうですが、実際にフタを開けてみると、ユーザーの半分が高齢者だったといいます。
「意外でしたね。一人暮らしのご高齢の方たちは、家にいるとあまり話す機会がないため、気に入ってくださったようです」(小野さん)

実用的なおもちゃとは何か?

「Fridgeezoo」を企画した経緯を聞くと、次のように話してくれました。 「実は弊社は10年ほど前から、お寿司の食品サンプルがUSBメモリになっている、ちょっと変わった商品を作っているんです。これを企画した意図としては『パソコン周辺を楽しくしたい』という想いがありました。
そこで新しいチャレンジとして、別のスペースを楽しくしようという案が浮上しました。そこで出たお題が『キッチンまわりを楽しく』。私が同僚たちと雑談していて思いついたのが、冷蔵庫に入れるおもちゃだったんです」(小野さん)

実用的なおもちゃとは何か?

そのアイデアが生まれたのは2009年末だったといいます。
冷蔵庫は誰もがよく使う家電の一つですが、その中に食べものやドリンク以外の、それもおもちゃを入れるとは、斬新なアイデアだったのではないでしょうか。
「たしかに冷蔵庫に食品ではないものを入れることに、抵抗を感じる方もいるだろうと思いました。冷蔵庫を開けたらミラーボールがまわるとか、いろいろ考えたんですが、ミラーボールがまわっても役には立たないよなと(笑)」(小野さん)

そこで小野さんが思いついたのが、冷蔵庫の開け過ぎを注意したり、話しかけたりするおもちゃ。冷蔵庫の扉の開けっ放しは電力をかなり消費します。小野さんは、実用性のあるおもちゃを目指したかったそうです。
まさにソリッドアライアンスらしい、遊び心と実用性が融合したアイテムが誕生した瞬間でした。

半年間の準備期間を経て、「Fridgeezoo」は発売されました。
名前は「Fridge(冷蔵庫)」と「Zoo(動物園)」を掛け合わせた造語。癒しや楽しさを演出するアイテムの世界が、できあがりつつありました。

ある縁をきっかけに、国内外の森へつながる

でも、「Fridgeezoo」の世界観は、それだけでは“完結”しませんでした。
ソリッドアライアンスは、「Fridgeezoo」にカーボン・オフセットを導入したのです。
それは小野さんが2012年6月頃に出会った、ある男性がきっかけだったとか。

「近所の居酒屋に行ったとき、カウンターでたまたま私の隣に座っていた男性が、カーボン・オフセットのお仕事をしている方だったんです。実は私は大学時代に環境系のデザインの勉強をしていて、その仕組みの存在は知っていました。森を育てることや間伐材に興味があったんです。するとその方が『カーボン・オフセットを知っているんですか!』と喜んでくださり、話が盛り上がりました(笑)」(小野さん)

ある縁をきっかけに、国内外の森へつながる

そこで、ソリッドアライアンスはどこかのクレジットを創出しているプロジェクトを支援して、カーボン・オフセットに取り組むことにしました。男性の会社を通じて紹介されたのが、北海道広尾町の「サンタの森」と、ブラジル・アマゾンの森という2地域のプロジェクトでした。 北海道広尾町は3.11東日本大震災の被災地であり、ソリッドアライアンスは被災地の支援活動と地球環境に貢献する活動の2つを行うことで役に立ちたいと考えていたため、縁が結ばれたといいます。

カーボン・オフセットは、「Fridgeezoo」1台あたりに1kg-CO2を付与し、購入者の日常生活に伴うCO2排出量の一部を対象に実施することになりました。
2012年度には、環境省のカーボン・オフセット認証も取得したそうです。

「節電にかかわるアイテムなので、より多くの方に環境に配慮した商品としてアプローチしたいという想いがありました。ご縁によってまさにそれがつながり、うれしかったですね。
販売している全国の大手雑貨店やギフトショップなどで、商品とPOPを一緒に置いていただきました。おかげさまで好評で、私たちにとってもカーボン・オフセットの仕組みがあってよかったと思っています」(小野さん)

カーボン・オフセットはおもしろい仕組み

母親が沖縄出身で、沖縄を訪れるたびに海が汚れていくことに危機感をおぼえていたという小野さんは、カーボン・オフセットの仕組みに可能性を感じているといいます。

「沖縄で『昔の海はもっときれいだったんだよ』と聞くたび、それを少しでも食い止めて環境を維持できないものか、と考えていました。人口も増えていますし、地球環境のことは考えないといけませんよね。カーボン・オフセットはおもしろい仕組みです。それを通じて、環境のことに興味をもつ方が増えればいいなと思います」(小野さん)

現在のラインナップは、最初に発売されたシロクマなどの牛乳パック型の「Fridgeezoo」のほか、牛や豚などの牛乳パック型の「Fridgeezoo Friends(フレンズ)」シリーズ、ニワトリやヒヨコなどの「Fridgeezoo Friends2」シリーズ、英語を話す「Fridgeezoo fromL.A.」、シロクマ、セイウチ、ペンギン、アザラシが全国各地の方言を話す「Fridgeezoo HOGEN」シリーズがあり、約20種類もあるそうです。

カーボン・オフセットはおもしろい仕組み
カーボン・オフセットはおもしろい仕組み

「今後は、新商品である『Fridgeezoo HOGEN』シリーズを展開させていくことのほかに、もうちょっと違うキャラクターの企画を検討しています。もちろんカーボン・オフセットの導入も検討していますよ。楽しみながら、地球環境の問題にかかわることができるような提案ができればと考えています」(小野さん)

株式会社ソリッドアライアンス

東京都中央区日本橋人形町2-35-13
日本橋長谷川ビル6F

電話番号03-5652-1251
ホームページhttp://www.solidalliance.com/
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